シマフクロウ/Blakiston’s fish owl


突然、闇夜を舞った。

気高きその姿に
すぐさま
コタン・コロ・カムイ
シマフクロウであることが分かった。

その鋭い視線の先には
人間の眼では到底判別もつかないほどの
暗黒の森が広がっている。

しかし
彼の目・耳では
何かをとらえていたのだろう。
静かに顔を動かしていた。

するとその時
雌であろうシマフクロウの声が
暗い森に響いた。

その声に応えるよう
彼は飛び去ろうとした。

僅かだ。
はじめてシマフクロウと対峙した私に
少しの間だけ
チャンスをくれた。

ありがとう。
感謝の気持ちと
出会えた奇跡に感動した。

車のヘッドライト、街路灯の明かりを頼りに
無心でシャッターをきった。
闇夜に生きる
コタン・コロ・カムイ。

この写真でもかなり明るく補正をかけた。
不自然な明かりに照らされた姿で無く
深い森に生きるありのままの自然の姿に出会えたのは
ただただ感動した。
感動と同時に
自然の姿を捉えることの難しさを痛感した。

次会うときも
自然の姿で対面をしようと
心に誓った。

マガン/Greater white-fronted goose

夕暮れ時
海沿いに車を停めていると
遠くに鳥の群れが見えた。

その群れは次第に近づいてきた。
海を超えてやって来たのだろうか。

群れをなし
大海を越えてやって来る力強さ。
そして
群れを統率し
仲間と共に目的地へ向かう頭脳。

野生に生きる上では欠かせない
当たり前のように持ち合わせていなければいけない能力ではあるが
ただただ凄みを感じた。

ハクガン/Snow goose


マガンの群れの中に
1羽の白い体。
ハクガンだ。

一時
数を大きく減らしたらしいが
個体数は回復傾向。

日本にも多く飛来してくるようになったそうだが
私が観察するエリアでは
そう多くは飛来して来ない。

だからこそ
観察できると嬉しい種だ。

キバシリ/Treecreeper


細い嘴と
長い舌を巧みに使い
餌を探し見つけ食す。

北海道では何気なく見られるこのキバシリも
ところ変れば
そう易々と見られる野鳥では無いらしい。

そう考えると
どんな普通種であっても
大切に観察して行きたい。

エゾライチョウ/Hazel Grouse

「ピー ピッ ピ ピッ ピ ピ」
微かに聞こえてくる声。

耳を澄ましていると
いくつかの個体がいるようだ。

どんどんどんどん声が大きくなってくる。

雄のエゾライチョウが
餌場にやって来た。

すると程なくして
雌のエゾライチョウもやって来た。

私が効いた声は
ご飯に誘っていたところだったのだろうか。
無心に餌を食べるエゾライチョウに
ほほえましくも感じた。

今年の冬は中々姿を見ない。
個体数が減ったということでなければよいが・・・。

オオアカゲラ/White-backed Woodpecker

「コンコン」「コンコン」
木の叩く音が響き渡る。

音の正体を探してみると
雌のオオアカゲラだった。

写真でも分かるよう
オオアカゲラが止まる枝の一部が
彫られている。
もちろん餌探し。
果たして
無事餌を見つけることは出来たのだろうか・・・

キクイタダキ/Goldcrest

日本で観察できる
最も小さな野鳥。
それがキクイタダキ。

とても小さな体ではあるが
鳴き声は比較的大きく
森の中を歩くと
いたるところから聞こえてくる。

このキクイタダキの撮影で難しいのが
目線レベル以下での飛翔写真。
雪を入れて
キクイタダキが好む
小枝が混む環境を入れて
と欲張ったが
なんとかその場面を撮影できた。

ヤマゲラ/Grey-headed Woodpecke


木が密集した林に
一羽のヤマゲラがやって来た。

木を叩き餌を探す。
人間では分かることのできない
微妙な感覚の違いから
木の中にいる
虫を見つけ出す。

その研ぎ澄まされた感覚を持つものだけが
生きることを許される世界。
常に真剣勝負だ。
このような姿を目の当たりにすると
餌を与えられ生きる生き物の見方が変わってくるのも
必然だろう。

ハギマシコ/Asian Rosy finch


渡り鳥は
年ごとに観察数や観察場所などが
変わることも良くある。

このハギマシコ。
今年は
私が観察するポイントでは
全くというほど見ない。

渡りのルートが変わったのか
それとも繁殖地でなにかあったのか。

今までよりも良い
渡りのルートを見つけたなら良いのだが・・・。