キタキツネ/Ezo red fox

鋭い眼。
視線の先にあったものは・・・。

姿なくとも
地面に残る血の跡。

鼻を効かせながら
どんどんそこへ進んでいく。
脇目も振らず
ただ一直線に。

そしてそこに居座り
佇んだ。

「人から餌をもらっていたキツネが跳ねられたんだよ。
そしてその亡骸を食べに来たキツネが昨日跳ねられたのさ。」
続けて大切なこととして
教えてくれた一つのことがあった。
「その事故があってから毎日このキツネ見るんだよね」

地元の人にそう聞いた。
真偽は不確かだが
聞いた瞬間返す言葉がなかった。

どうだろう。
亡骸となったのが
子育て中のパートナーだったのならば。

生命あるもの
全て死を迎える。
そかし
死の迎え方は様々だ。

決して望んだ死ではなかっただろう。

野生動物への餌やり行為は
度々問題視される。
「可愛いから」「食べているから」
そんな理由で野生動物に餌を与えてはいけないと思う。
野生動物が
人から餌を与えられた瞬間
雄大な自然の中で生きる
野生動物本来の姿ではなくなる。

人のいっときの満足のために
野生動物が
生命を落とす恐れがあるということ。
そして
死が死を招くということ。

そんな事実は
少なからず起きている。

野生動物を愛でるのであれば
畏敬の念を持って
接して欲しい。
それは
餌をやり手なずけることではないと
信じたい。