春。
雪が解けて
人間も動物も
新たな動きを見せている。

我々人間にとっての「春」は
なんだかワクワクするような気分になれる
そんな季節かもしれない。

野生動物たちにとっての春は
どうなのだろうか?

野生動物は「生命を繋ぐ春」

今野生動物たちは
繁殖行動や子育てで
大忙しだ。

どんな生き物であっても
生命を繋ぐということは
とてもナーバスになり
今まで大丈夫であったことも
気になり
不快に思うことがある。

それは動物もそうだ。

散見される繁殖の現場

巣作りや子育て。
こういった瞬間は
とても尊いものである。

そして
誰もが立ち会えるものではない。

そんな場面を
一目見たい!撮影してみたい!
という衝動にかられる。

観察・撮影が悪いとは決して思わない。

ならばなにか。

少しの我慢と少しの配慮

なんのために
野生動物を観察し
野生動物の息遣いを撮影するのか?

・お金を得るため
・名声を得るため
・承認欲求を満たすため

どの理由であっても悪いとは思わないし
生きるための自信であったり
生きる術になるから
むしろ
良いことだと思う。

しかし
撮影をしたのち「発信」という行動は
時に
悪影響を及ぼすということも
否定し切れない事実だとも思う。

どんな世界でも
一番最初にアクションを起こした人は
一番評価される(多くの人の目に触れる)機会に恵まれる。

そして
その発表を見た人が
憧れや嫉妬心を持って
その被写体を追いかける。

特に
「今しか見れない」
というような付加価値がつくシーンというのは
自制心が効かなくなってしまうこともあるだろう。

その発信する必要があるのか?
そのシーンでないとダメなのか?

「自分の欲求を満たしているだけではないか」
が撮影者や観察者の
少しの我慢と少しの配慮に通ずると思っている。

自制心が効かないとは?

自制心が効かない。

これは
SNSで情報を発信することで得られる
評価の声(いいね!など)が影響しているのではなかろうか。

私は
北海道の野生動物を主に撮影してり
野生動物が北海道の厳しい四季を生き抜く姿を撮影し
野生動物が生息する北海道の自然への興味・関心への誘引
が活動のテーマであったりする。
つまり
究極のところは環境教育を目指している。

もちろん
評価が多ければ嬉しいことに間違いはないが
評価を意識した撮影や発信をしようとは思わない。

また
誰しもが
ここまでのことは考えていないだろうし
考える必要はないと思う。

しかしだ。
「SNSでの評価や名声を得たい」ということが
活動のテーマになっている人もいると思う。
決して悪いとは思わない。
ただ
そういう人にありがちなのは
自分の発信にどれだけ注目が集まるかを
強く意識していると思います。

野生動物で注目を集める写真というのは

「ずば抜けて共感を産むような写真」

言わずもがななことだと思う。

しかし
上記のようなスペシャルな写真でも
人の関心を産む発信というものがある。
それは
「情報量が多い発信」である。

スペシャルな写真でなくても
良い情報であれば
評価はされる。
そしてその評価は
情報への評価なのか
写真への評価なのかはわからない。

だからこそ誤認識をし
「評価された」という事実だけで
情報の発信を加速させてしまうことがある。

SNSの発達で誰もがメディア。メディアたる者、発信に責任を

写真の世界で生きている方々は
写真を含む情報の発信方法には
最新の注意を払っている方が多い。

とあるプロカメラマンと話したときのこと。

撮影で気をつけていることは?
という私の問いに

・撮影場所の秘匿
・背景等の写り込みへの配慮

この2つをあげたのだ。
どうしてか?
地域が特定されれば
ピンポイントの場所がわからなくとも
詮索されかねないからと話した。

そして
勘が鋭い人は
背景や個体、巣穴を見ただけで
どこのものか分かってしまう。

そして
リアルタイムの発信をしてしまうと
その地に多くの人が訪れてしまうということがある。

私も多くの人がいるところに
足を運ぶこともあるが
その際に撮影したものは
「リアルタイムで出さない」
と心がけている。

どんな写真か?

・珍しい種を撮影したもの
・繁殖期などナーバスな時期のもの

自分なりに
動物の整体などを追っているつもりなので
可能な限り撮影はしています。

しかし
公開となると話は違うと思って降り
観察・撮影だけでも
被写体にとっては迷惑になることもある。

迷惑の上塗りにならないよう
撮影時の配慮だけではなく
「発信への配慮」にも
最新の注意を払っているつもり。

結局何を言いたいか?
これまで書いてきた2,000字近い言葉の数々を読んでほしいというよりも

行動に責任を持ちたい。
どうしたら責任を持った行動を
波及していけるのかを考えていきたい。

という
自己満足の宣言ということです。

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