途絶えた生命で終わらせてはいけない

途絶えた生命で終わらせてはいけない

「あれもしたい。これもしたい。もっとしたい。もっともっとしたい。」
このフレーズ、どこか記憶にあったりしませんか?
ブルーハーツの「夢」という歌の詩に一部です。

夢って考えると何か特別なものを想像するかも知れませんが、「その日を懸命に生きる」というのが生命を持つ生き物の最大の夢なのではないでしょうか?

生きるって当然かも知れませんが、色んな苦悩があるわけで。人間界はもちろん、野生動物だってその日を生きて過ごしきることを切に願っていると思います。

どうしてこんなことを書いたのか?
それは、一つの生命がこの世から旅立ったからです。

朝6時を少し回った頃「ヒグマを撃った」との報が届いた。
撃たれたヒグマは、札幌市南区藤野や簾舞地区に出没していたヒグマだった。

早朝畑にいたところを確認し、駆除が行われたとのこと。

雌のヒグマだった。
こういったときに出てきてしまうのは、老齢の個体や親離れして間もない若い個体ということが多い。

どうしてあなたはやって来たの?を知る

駆除することに行政が決めたのは8月12日。13日以降駆除をするとの見解を示した。
この見解が表明される前から、「ヒグマを駆除するのは可哀想」「動物園で預かれば良いのに」「麻酔で眠らせ森に返せば良い」などそういった議論も生まれていた。
当然だと思う。生命を落とすことを喜んで行う人はそうそういません。
「ならば駆除しなければ良い!」と思うかも知れないが、ヒグマだからこそ、そんな理想論は語れないのです。
今回のヒグマは、ただ住宅街に姿を見せただけではありません。
ならば何か?
「餌場を探しに来た」と推測されます。そして餌場を見つけてしまったのです。
「餌場なら山に幾らでもあるじゃん」と思いますよね?
実際山に行けばありますよ。でも、そう思う人の中で、「”自分の目”で山にあるヒグマの餌を見た」という人はどれだけいるでしょうか?
割合は一気に減ると思います。
山に餌がたくさんあるとは言え、一箇所に密集していることなんてそうありません。大きな森に何箇所かあるくらいです。
そういう森や山を歩いて探すのです。「ここにヤマブドウがあったな〜」とか「ここに山菜があったなぁ〜」とか。きっとそんなことを思いながら、優れた嗅覚を頼りに森や山を歩くんです。
人間のように「お金さえあれば食事が買える」なんてことは自然界にはありません。野生動物は人間のように自給自足すらできないのです。
例えばこんな風に考えてみませんか?
我々人間が、「山野草や海、山の生き物を捕食して生きる」としましょう。
「どこかに食べ物があるから大丈夫」というような安心感を持てますか?
もしその安心感を持てたとしても空腹時にも同じ状況で入られますか?
きっと食料の確保に走りますよね?どこに食べられるものがあるかな?って。
一箇所にとどまりますか?何箇所も食べ物がありそうな場所を探して回りますよね?

ヒグマだってそうなんです。必死に1日何kmも歩いて餌を探して。
時には、自分よりも強いヒグマに出会って追いかけられて。
やっと見つけた餌場も後から来た怖いヒグマに横取りされて。

そんな状況のヒグマだって少なからずいるのです。

強いヒグマなら良いですよ。
若い個体やメス、老齢の個体などだと、オスの大きなヒグマには敵いません。
ならばどうするか?
山を追われるのです。それでもヒグマは山に残りたいから、山の裾野などを移動します。
山の裾野は人間の世界ともすごく近いのです。
最初は見慣れない風景で恐怖心も強いのでしょう。
しかし、長く自然界と人間界の狭間にいると感覚は麻痺していき、「人間界に行ってみよう」という思考になるのかもしれません。

次は、「人間の手で育てた農作物の”美味しさ”と”手軽さ”を知ってしまったのだ」を更新します。

 

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
「にほんブログ村」というランキングサイトに登録しています。
ぜひ記事をご覧になられましたらクリックでの応援をよろしくお願いします!

にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ 
にほんブログ村

********************

記事の更新情報を LINEでcheckしよう! 「北海道のちっちゃな大自然」では ホームページ更新のお知らせを LINE@でも行います! ぜひお友達登録し ホームページの更新を チェックしましょう!

友だち追加

投稿日: 2019年8月14日makoto_kobayashi

途絶えた生命で終わらせてはいけない” への3件のフィードバック

  1. 今回射殺された熊間近で見ました。痩せてました。沢山のパトカーや取材の車に囲まれてましたが、見向きもしてなかった。私も直に見たけど襲われなかった。殺さない方法はなかったのでしょうか?

    1. コメントありがとうございます。
      8歳の雌で120kgとのこと。
      痩せていますが、この時期はそんな体系のヒグマも珍しくありません。

      今見向きされなかったのは、まだ収穫時期を迎えていない野菜だから。もし収穫時期に人間が収穫すると・・・。
      私の餌を横取りしないで!!とお怒りモードに急になることも容易にあります。

      野生動物は急にスイッチ入りますので。

      もしかすると、急変のときが、今日だったかもしれません。

  2. コメ有難う御座います。今回は向かいの家のトウモロコシ喰べてました。たまたま見に出たら目の前歩いてました。襲われなかったのは、奇跡的な事なんでしょうね、これから沢山教えて下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です