作者別: makoto_kobayashi

再び札幌市西区小別沢でヒグマが出没 前回より札幌中心部に近づく


駆除で大きな話題を呼んだ札幌市南区のヒグマ問題。
500件を超える問い合わせがあり、その多くは北海道外から「可哀想」という感情を抱いた報告のお電話だそうです。
そんな内容では無く、もっと建設的で合理的なアイデアをお伝えいただければ、ヒグマに関わる者としても嬉しい限りです。

苦情や抗議の電話が相次ぐ中、次は札幌市西区小別沢で4年ぶりにヒグマの出没が確認されました。
今回ヒグマが現れた小別沢は、先日出没していた南区から山でつながるエリアです。

さて今回は、
・ヒグマの雄雌の違いって?
・ヒグマの行動範囲と縄張り
・ヒグマの行動と駆除の関連性。今回のヒグマは駆除されたヒグマと・・・
・野生動物は人間を利用しのびのび生きている。
・変な優しさ、慢心を捨てなければ、もっと生命が奪われる

です。

ヒグマの雄雌の違いって?

まずは体格の差を見ていきましょう。
「体長」
雄 約2m
雌 約1.5m
「体重」
雄 約150~約400kg
雌 約100~約200kg

年齢や栄養の摂取量等でもかなりの変動はあるでしょうが大きいことはわかります。
その中でも「体長1.5mで体重は150kg」みたいな個体が目撃情報として多く寄せられるのは多いと思いませんか?
それは、雄でも雌でも該当しうるサイズ感だからということもあります。
しかし、発見される個体の多くは雌グマとも言われます。その差は何なのでしょう?

「性格の差」
ヒグマは警戒心の強い生き物として知られますが、雄は更に警戒心が強く、雌は雄ほどに警戒心が強いとはされていません。
そんなこともあり、雄グマは山や森の深部を彷徨い、雌グマは山や森の縁を彷徨うことが多いのです。
なので、「ヒグマ発見!」のような目撃情報の多くは雌グマとされています。
野生グマの生息の過密具合が世界有数とさてる知床を訪れたときに研究機関の方や行政関係者からもこんなお話を聞いたことがありました。
「もちろん雄グマも確認しているけどよっぽどのことがない限り人前には出てこない。観光客が見たりするのは基本的に雌か野生界のルールを熟知していない若い雄」とのこと。
そんなことからも、性格の差というのもあることが何だか理解できる。
私自身雄のヒグマを観察したのはそう多くなく、以前森を歩く雄グマを見たときはかなりの深部でした。

次回は「ヒグマの行動範囲と縄張り」についてです。

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星野道夫という自然に生きた人物のことはほんの少ししか私は知らない

写真に興味がない人でも、「星野道夫(敬称略)」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
写真家であり詩人であり。自然に関するたくさんの作品を世に残された方ですね。
自然に深く興味を持ち出したのはここ数年の話ですが、私自身20年前とかの小学生の時でも名前や写真は見たことがありました。
ネイチャーフォトを撮影する人は星野道夫への憧れを表現する人が多いです。そんなこともあってか、星野道夫「星野道夫かぶれ」なんてことを揶揄する声もあります。
私自身も星野道夫への憧れはありますが、それは、撮影や自然の中で過ごす時間が増えていくほどに作り上げられた感情です。
素晴らしい作品に惚れ込むよりも前に、スタイルの虜になってしまいました。
自然にどれほど近く溶け込むか。
そんなことが写真や言葉から感じられて。
そして何より、自然の怖さを学ばせてもらえたのが大きいですね。
星野道夫はたくさんの野生動物や自然を撮影されていましたが、ヒグマによって生命を落としました。
私もロシアと日本、場所は違えど、ヒグマを被写体にする一人。
いきなり、ヒグマを撮影するようになったわけではありません。
少しずつ、少しずつ。生態や生息環境を学び。
生命を落としてはならないという思いを持って活動する大きなきっかけになっています。

「星野道夫のような写真を撮りたい」「星野道夫のような旅をしたい」そんな面から憧れる人が多い中、”自然の中での過ごし方の教訓として”という導入は珍しいのかもしれません。
生命は落としたくない。野生動物の生命も私自身の生命も。
だから学ぶ。
どんなことでも。
その自然の学びのキッカケが星野道夫。
私は私なりに自然と向き合い「1人でも自然の怖さや魅力を伝えられれば良いな」と思っています。

 


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世界自然遺産知床や野付半島、北方領土が見える場所で撮影したキタキツネとのお話

北海道の東部(以下、道東)は、人間の存在がホントちっぽけに感じてしまうくらいの大自然が広がっていて。
何度も訪れている場所ですが、その都度違う感情を抱かせてくれる場所です。

今回は、そんな大自然に囲まれた場所でのお話を。
タイトルにもあるように「世界自然遺産知床や野付半島、北方領土が見える場所で」ということなので、このどのポイントでもないのです。

とある海辺を歩いていたら1頭のキタキツネと合流しました。
私からすると向こうから歩いてくるキタキツネ。
キタキツネからすると向こうから歩いてくる人。

すれ違って数歩歩いたところで振り返ると、キタキツネも振り返りこちらを見ていた。

カメラは持っていたけど、ただ海のそばを歩きたかっただけ。
また前を向いて歩き出す。
すると、後ろからキタキツネがついてくるのが分かった。

「餌をねだるのかな」少し寂しい気持ちにな理、立ち止まりまた振り返る。
少し様子が違う。変に近づいてくることもなく、一定の距離を保っている。
「餌じゃないのかもしれない」
そんな気持ちになった。
また前を向き歩き出すとキタキツネも着いてくる。
追い抜くこともなく。近づくことも無く。

しばらく、私は先を歩く格好になった。
これはこれで新鮮だった。

波の音でキタキツネの歩く音は聞こえない。
だけど「着いてきているはず」と思うようになっていた。
振り返ろうと思ったけれど、あまのじゃくな面が出てこの時は振り返らなかった。
そこからまたしばらく歩く。
雲行きがあやしくなってきたため少し休んでから引き返そうとすると、最初よりも離れた場所にキタキツネがいた。
写真を撮ろうと思ったが「少し遠いなぁ」と思い、カメラを覗くのをやめた。
キタキツネより奥には知床連山が見える。そして進んでいた方には野付半島が見える。

ありきたりだか「自然って良いな」なんて思いつつ、海を見ながら休めるよう海辺の岩に腰を掛けた。
遠く薄らと見える北方領土。
何度も何度も見てきた。
そして時には、日露中間ラインあたりまで船で行き、海洋生物などを見て心を躍らせた。
「シャチやクジラやワシたちなら自由に行き来できるのに」
そんな悲しい気持ちになっていると、さっきのキタキツネが私の少し前、海と私の間くらいにそっと佇んだ。
私と同じように海を眺めるような仕草をしている。
勝手に思っているだけだが、「遠くに見える自然が気になったのかな」って。

行けそうで行けない場所。
そして、その場所との間にも見えない境界線があるわけで。

そんなことまで思っていると、キタキツネからも「野生動物との距離感」を教えられた気がする。

近寄れるから近付いて良いわけじゃない。
見えない境界線があるのかなって。

「いつか超えられると良いな」という境界線もあれば、「超えてはならない境界線もあるな」と強く感じた出来事。

この時はじめてこのキタキツネを撮った。
だけどその距離感を嫌ったのか、数枚撮ると藪に消えていった。
野生動物は人間に媚びてはならない。
そして人間も、野生動物に対し安易な接近はしてはならないのだと。

「自然観」を持ったキタキツネに出会えて良かった。

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我が道を行くヒグマ 程良い距離感で見守る

小高い丘を目指すヒグマに出会った。
ブッシュの高さは1m程度。
黙々と歩くその姿は小高い丘の向こうに変えていった。

小高い丘を目指すヒグマ

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群れをなして大海を行く

海に行ってきました。
青空も顔を見せましたが、基本は曇り空。
風も吹き、時折、白波が立つことも。

そんな海で船首に立ち、海風を受け海を進みました。

こうやって海に出るようになって4年。
船に乗らないと知ることの出来ない世界だった。

水面から飛沫が上がった。
それもいくつも。
イルカかな?と思ったが違った。

クジラだった。

ツチクジラ。
単独で行動するよりも、10頭程度の群れを作って行動するそうだ。

この写真でも、何か所かで飛沫が上がっていることが分かると思いますが、この時は8頭の群れでした。

家族の絆が強いのだろうか?
力を合わせて、無事に生命の旅を続けて欲しい。

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偶然の出会いかもしれないが、そのヒグマの思考は人間が育てたのかもしれない。

途絶えた生命で終わらせてはいけない vol.2では、「人間の手で育てた農作物の”美味しさ”と”手軽さ”を知ってしまったのだ
」というタイトルのもとで、自然界と人間界の食べ物の差、なぜそれを野生動物が求めるのか?ということを綴っています。

vol,2の最後では、こんなことに触れました。
”ヒグマの思考は人間が育てたのかもしれない”ということ。
途絶えた生命で終わらせてはいけないvol.3「偶然の出会いかもしれないが、そのヒグマの思考は人間が育てたのかもしれない。」では、実体験やハンターとしてヒグマに向き合う方たちの声をもとに綴ります。

ヒグマは感じ取る。人間よりも数段優れた感覚の持ち主だ

ヒグマのことを正しく知らないと「何を注意したら良いのか?」ということも分からない。
これまでもヒグマの特徴を書いて伝えてきましたがその多くは「ヒグマの性格的な特徴」でした。
次は、ヒグマの体についてです。
ヒグマは主に夜行性と言われていますが、既にご存知の通り、夜しか活動しないのではなく、”夜に活発に動く”ということであり、日中も動きます。
夜行性の生き物って「真っ暗な中、動き回れるのすごい!」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
人間でいうところの「視力(ものを正確に見る力)」に関しては、良くないとされています。
ですが、夜も行動するので夜の暗がりの中でもものを見分けたりすることの出来る夜目が効くともされています。

視力が良くないならどうやって厳しい自然を生き抜いているのか?
それは優れた「嗅覚」と「聴覚」を持っているからと言われています。

嗅覚で言うと、数キロ先の匂いを感知できたり、地面に埋まっているものの匂いも嗅ぎつけることができるとも言われるほど、嗅覚が優れています。
また、聴覚も同様に発達しているともされています。そんなこともあり「登山をする際は熊鈴の携行を」と言われるのです。
どうして、こういった器官が発達したのかは、我々にはわかることもなく、神のみぞ知る境地でしょう。
ですが推測することはできます。

ヒグマは体が大きく、生きていく上で栄養の確保が不可欠。
子グマや自分に身の危険を感じたとき対処することができるように。
ヒグマ同士の争いは、時に生命だって落としかねないほどの激しさもある。

血の匂いや獣の腐敗臭、木のみの甘い香りを嗅ぎつけるための嗅覚。
そして、ライバルとなるヒグマの気配や餌となる生き物の動く音を察知するための聴覚。

厳しい自然の中で生きるため、種として手に入れた能力なのでしょう。
ヒグマは人間よりもはるかに大きな体を持つ生き物。
なんぼ自然豊かな北海道だとしても、そんな大きな体の生き物が生命を繋いで来れたのは、優れた器官を有するだけではないのだ。

title野生動物界きっての頭脳の持ち主。学びが慣れを生んでしまう。

野生動物は本能で生きています。
ですが感覚的に生きているわけではなく、経験から学習し、その学習をヒグマ自身が持つ能力を乗せて行動しているわけです。

今回、札幌市南区(藤野、簾舞)に出たヒグマからも学習からの行動と感じたことありませんでしたか?

当初、森と人家の狭間に現れたときのことです。
すぐに人家に寄ってくるわけでなく、様子を見るにとどまっていました。
人間でもヒグマを確認できる距離となれば、数百mが良いところかなと。実際はもっと近かったというお話もありますが。
「森から人家を見ていただけ」
本当にそうでしょうか?
「ヒグマは感じ取る。人間よりも数段優れた感覚の持ち主だ」の部分でも書いていますが、優れた嗅覚の持ち主です。
この時点で、今回出没したエリアでの嗅覚で得られる情報はほぼ網羅していたのでしょう。
その情報というのは「餌」の情報です。
そしてもう一つ、大きなことを学んでいるのです。
それは「ヒグマに危害を及ぼす可能性のあるものがない」ということ。

むしろヒグマからするともりより人家に近い方が生活しやすいのかもしれません。
それはなぜか?人家よりも森の方が威嚇射撃などヒグマの脅威になる機会が多いからです。
ヒグマが森から人里に出てくると「可哀想」「人間がヒグマの生活場所を奪った」などの意見も出ますが、もしかするとヒグマは、「人間に近い方が安心」と思っているかもしれませんよね?
家の前を歩いていても威嚇されるわけでもなく。むしろ「人間いるな〜。だけど何もしてこないぞ?それよりなんか囲って森に誘導されるな〜。SPか?」って思っていたらどうします?

基本的にヒグマは人間を恐れる生き物です。
あくまでも”基本的には”の話です。
何度も何度もヒグマの前に人間が現れるも何もしてこない。
「嫌なことをされるかな?」と思い慎重にしていたヒグマも、何もされない無害の相手かと思えば、自由奔放になります。
つまり大胆な行動を取るということです。

理想論で言えば、ヒグマが人里にあわられたすぐの段階で「人間は怖い生き物だ」という認識を植え付けなければならないのです。

「それなら最初から威嚇射撃をすれば良い」とも思うかもしれませんが、法律によってできないんですよ。

ウェンカムイを生まないために

アイヌの方々はヒグマをキムンカムイ、山の神として位置付けていました。
神であるため、無駄な殺生などもしてこなかったと聞いたことがあります。
キムンカムイとアイヌの方々の関係は、しっかりしていたそうです。
今のように開拓も進んでいない北海道でのお話なので、もっと野生動物の生活と人間の生活が密着していました。
その分、人間の生活圏にキムンカムイが姿を見せることも多かった。その都度、「森へ帰れ」と威嚇したそうです。
それはなぜか?
「悪い神ウェンカムイを生まないため」
ウェンカムイとは、人間や人間が飼育する家畜・育てている畑に手をかけてしまったキムンカムイのことを指す言葉。
ウェンカムイは、当時から駆除の対象になっていた。更なる被害、人間の死に直結するからである。

アイヌの方々も望んでいることではないだろう。
ウェンカムイ なんて生み出しくないそう思っていたはずだ。
だからこそ追い払いにも真剣に向き合っていた。

果たして現代はどうだろうか?
「畑だから仕方ない」「まだ乱暴なことをしていない」などの理由で追い払いを躊躇するケースも多々ある。
それは人間の慣れなのかもしれない。だけど、慣れるのは人間だけではない。
「慣れに厳しかったのがアイヌの方々とキムンカムイとの関係性。その慣れに寛容になってしまったのが現代」
先人たちが今の関わりを見たら何と言うか。

こんなことからも分かるように、ヒグマは、恐れていた人間に対し少しずつ恐怖心が薄らいでいったのだろう。

次は「境界線を越えて見えてきた世界とは」というテーマで綴ります。
人間を恐れていたヒグマ。しかし人間に対し恐怖心がなくなってしまったなら?

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